La Belle
La Belle
こちらは1900年ごろつくられたブロンズ像です。
この原型を作ったのは、大変有名な彫刻家Georges Bareau(ジョルジュ バロウ)。
数々のコンペティションでメダルを獲得し、リヨンやパリの万国博覧会でも金賞を受賞するなど、華々しい経歴をもつバロウ。
彼が手掛けた作品は今もフランスの街に飾られるほか美術館で保管されており、アートファンを魅了し続けています。
そして、その作品を鋳造したのがこちらも大変有名な、F.Barbedienne(F バーべディエンヌ)。
こちらは19世紀最大の鋳造会社のひとつと言われており、バロウの代表的な作品の大部分はバーべディエンヌが手掛けました。
バーべディエンヌの作品はルーブル美術館に収められているほか、フランスの省庁はじめ主要機関などを 今も美しく飾っています。
確かな腕を持つ二人によって完成したこの作品。
こちらには『L‘Histoire』と名付けられています。
その題名の意味は、ヒストリー:歴史。
バロウは、“歴史” のアレゴリー(寓意)としてこの作品を作り上げたのです。
長い巻物と 右手に羽ペンを手にした女性。
巻物へはこの世界に起きたことが書き綴られており、そして今も右手に持ったペンで綴り続けている。
これが、バロウがつくった “歴史“ のアレゴリーです。
女性は凛と背を伸ばし、その顔には微笑みも怒りもなく、ただ冷静にこの世界の様子を記し続けているように見えます。
そこにバロウの意図があったかどうかは定かではありませんが、見るほどにこちらも想像力を試されるような、大変面白い作品ではないでしょうか。
“歴史“という形のないものを表現するという、実にアーティスティックな作品。
出来上がったものを見て なるほど と思う我々とは違って、何もないところから生み出す際にはどれほどの想像力を要したことでしょう。
しかしこの作品の真意を知らずとも、ただ純粋にこの作品は美しく
人間の身体の造形の美しさ 中でも女性のしなやかなボディラインの美しさが、存分に表現されていると言えるでしょう。
両手を広げた姿は舞を舞っているようにも見え、しなやかな中に力強さも感じられる、非常に上品で迫力ある作品です。
高さ約50cmの、優美なこの作品。
この美しさと迫力に、見る人すべてが息をのむに違いありません。
御宅や会社、店舗などのメインインテリアとして飾れば、 非常に優雅で芸術的な空間を作り上げてくれるでしょう。
バロウの想像力の結晶を、ぜひ間近でご覧ください。
※同じタイミングで掲載した、非常に力強いブロンズ像(LPC865 サムソン像)とこの像が実に対照的であり 並んだ姿が非常に魅力的だったため、
ディズニーの名作『美女と野獣 : 仏題 La Belle et La Bête 』になぞらえてタイトルをつけています。
当店の ”La Bête” と合わせて、ご覧になってください。
タイプ: 鋳造ブロンズ像 | スタイル: | 年代: circa 1900 | 輸入国: France - Paris |
材質 | ボディ: ブロンズ | 表面: パティナ | 仕上げ: ワックス |
サイズ | 横幅: 41.9 cm | 奥行: 20.3 cm | 高さ: 49.7 cm |
商品番号: LPC866 / Sold out | |